WikiLeaksと主権者意識とこれからの日本

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*2009年12月27日から30日にかけて、ウィキリークスがドイツ・ベルリンのBCC国際会議場で『26c3』というカンファレンスを行った時のプレゼンテーション動画の文字起こし(part1)です。

 

 WikiLeaksからみる日本の現状を考えるまえに

 

 

WikiLeaks Release 1.0 日本語字幕付き (1/7)

 

 

政府や一部の多国籍企業だけが握る情報を開示する理由

 

ダニエル・シュミット:こんにちは。この箱を回します。中に紙切れが入っているので、皆さん、一枚ずつ取って持っててもらえますか?理由は後で説明します。

 

僕はダニエル・シュミット。彼はジュリアン・アサンジウィキリークスについて説明します。話したいことは主に3つあります。僕らのことは知ってる人が多いと思うので、これまでのことよりも、これからのことを話したいと思います。

 

短いイントロに続いて、次の展開について、そのほか重要なことをいくつか話します。僕たのことをよく知らない人のために説明しておくと、公共の益になる情報を開示するためのプラットフォームです。

 

機密事項であろうとなかろうと、僕らが受け付けるのは、機密情報、部外秘情報、あるいは、公表すれば法に抵触する情報です。

 

匿名で安全に情報提供できるようになっています。情報源を保護するしっかりしたメカニズムがある。そして、検閲を通さずに情報を公表するメカニズムもあります。誰が隠そうとした情報であれ、誰もがアクセス出来るように。

 

なぜこれをするかというと、これはみんな僕たちのものであり、歴史の記録の一部だからです。

 

僕らは歴史学者ではないけれども、歴史の記録こそ僕らの唯一の教科書だと思うんです。だから、どんな未来が待っているかを知るには、歴史を学ぶしかないんです。

 

皆さんも同意してくれると思いますが、重要なのは歴史を出来るだけ詳細かつ正確に記録することです。

 

誰かが詳細を隠そうとしている情報はなおさらです。

 

実はこれ、誇らしく思っているんですが、ザ・ナショナル紙によれば、僕らは、ワシントンポスト紙が過去30年間に伝えたよりも、たくさんのスクープを僕らは伝えています。

 

ありがとう。でも、これはほんの序の口です。これからが本番なんです。今日、お話しますけれども。

 

ジュリアン・アサンジ:さっき、ダニエルと二人でプレゼンの準備をしていたとき考えたんだ。ここまで何をやってきただろう?って。去年の会議以降にやったことを色々並べたんだけど、実は、それは全部この2ヶ月の間に起こったことに気がついて、じゃあ、その前は何をしてたっけ?ということになって、ウィキペディアを見てみたんだ。

 

ダニエル・シュミット:ドイツ版じゃないよ。残念ながら、内容の正確性に疑問があるからね。辞典にはあるまじきことだよね。

 

ジュリアン・アサンジ:時間制限もあるし、この先まだこれまでの1,000倍ぐらいやることはあるけれど、1年間のことを全部話すのはとても無理なんです。

 

だからほんのここ数ヶ月間に起きたことだけ話します。興味があったら、その前のことは読んでもらえると嬉しいけど、でも基本的にはあまり違わないです。

 

 

トラフィギュラ事件とウィキリークスとメディア

 

ジュリアン・アサンジ:さて、トラフィギュラ事件のことは知っている人もいると思います。トラフィギュラは世界第三位の多国籍貿易会社です。世界中に資産を分散しているので正確には分からないですが、三位だと主張しています。

 

「2006年8月、スイスに本社を置く多国籍貿易企業トラフィグラ(Trafigura)は、数百トンもの石油廃棄物を船でアビジャンの港に運び、同市内の数十か所の屋外ゴミ収集所へ不法に投棄した」

(引用元:有毒廃棄物スキャンダル、欧州の弁護士団が法的手続きへ - コートジボワールAFPBB News

 

 

ここが2006年に、船上で粗末な処理をしただけの有害廃棄物を捨てたんです。アイボリー・コーストにね。アムステルダムで処理しようとしたが、コストがかかりすぎて無理だったからです。

 

そこでアイボリー・コーストに会社を作って、この有害廃棄物を受け取って、村にばらまき、その結果、9月の国連報告書によれば、10万8,000人の病人を出しました。

 

ダニエル・シュミット:これは僕らがすっぱ抜いた典型的搾取事件の例です。最悪なのは、これがまだ続いているということ。被害者は英国の新聞を集団告訴していますが、新聞社は、事件に関する情報をことごとく隠蔽しています。

 

f:id:We_Key_Leaks:20160827202028p:plain WikiLeaksリンク先(Search:Trafigura

 

ジュリアン・アサンジ:これは、ガーディアン紙の一面にも二度ほど載ったんですが、イギリスの議会にも検閲がかかっていて、ガーディアン紙は報道できなかった。結局、報告書にあったウィキリークスのurlをイギリス議会の議員に一字一句読み上げてもらいました。公的文書に載せるためです。

 

実際に記録されて、暫くは話題になりましたが、それで終わらなかった。つい2週間前に、BBCは記事を削除しました。MP3ファイルも、記事もね。タイムズ紙もインディペンデント紙もです。

 

きりがないんです。英国に報道の自由がない。でも、僕らはまだ素材を持っている。

 

(参考:「2重差し止め」とガーディアン 「新聞協会報」より : 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

 

 

 ドイツ政府と通行料徴収システム運営会社との機密契約

 

ダニエル・シュミット:そう。削除されたものはすべてミラーしています。

 

次です。ドイツでは、かなり知られていると思いますが、通行料徴収に関する契約を公表しました。オートバーンを走る大型車の通行料金徴収システムに関する運営する合弁会社とドイツ政府間の機密契約です。

 

全部で1万7,000ページあるうちの1万ページを入手して公表しましたが、残りの7,000ページをまだ探しています。面目を潰された人がいるなら残りを後悔して名誉挽回するといい。

 

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また、ここで公に、政府に反証の提出をお願いします。マスコミはずいぶんと僕らを批判しています。公表した1万ページの数字が間違っていると。そして、間違った分析を掲載した雑誌もあります。

 

でも、反証がない限り、軽薄な主張は相手にしたくない。事実を話し合うためには契約書全文の公開が必要です。それまでは、憶測に過ぎないので、僕らは無視します。

 

f:id:We_Key_Leaks:20160827202028p:plain WikiLeaksリンク先:(Search:German autobahn 

 

 

アフガニスタンにおけるドイツ軍の戦争「クンドゥス・レポート」

 

ダニエル・シュミット:次。これも重要なことなので、ご存じだといいんですが、ドイツ軍がまとめたクンドゥス・レポートです。40ページにわたる秘密書類です。

 

アフガニスタンのクンドゥスで起きた爆撃の調査書類です。これはドイツ軍の命令で行われた爆撃です。つまり、ドイツ軍の命令によって行われた爆撃で市民が死んだんです。

 

僕の理解する限り、これは憲法違反です。大問題です。ドイツの軍隊は平和維持軍なんですから。

 

政治家もマスコミも詳細にこれを報道していますが、これが戦争であるという事実に触れません。これは平和維持活動だと。このレポートは初めての証拠です。軍の命令した行動によって市民の死者が出た。つまり、我々はアフガニスタンで戦争しているのです。

 

f:id:We_Key_Leaks:20160827202028p:plain WikiLeaksリンク先:(Search:German Afghanistan Kunduz

 

 (続く)

 

 

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  “We_Key_Leaks”はWikiLeaksになぞらえたわけですが、私たちが知るべき情報に何なのか、今一度、原点に立ち返って、考える必要があるのではないか。

 

ということで、カギを握るのは「私たち」であり、「私たち」こそが主権者であるという認識を再確認すべく、政治・金融・経済・軍事などに関する1%vs99%の構造的グローバルな問題に向き合うとき、島国である日本に住む日本人は根源的に「情報」に弱い傾向があると感じる昨今、リテラシーのためのリソースとなりうる「情報」とはなにか?

 

世界中に蔓延る新自由主義経済や政治や軍事、ひいては人権問題などがもたらす影響はけっして対岸の火事ではなく、間違いなく、この日本にもシステムとして組み込まれていると思います。

 

そういった認識に立ち、本来わたしたちが知るべき情報が隠蔽されることによる権力の暴走に対する危機感、一人一人の主権者意識を喚起できれば、きっと「お任せ民主主義」から脱却できる日がくるのではないかという期待と同時に、先行き不透明な日本社会が危険な方向へと引っ張られつつある今だからこそ、得も言われぬ焦燥に駆られ、ブログを開設しました。

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