WikiLeaks:どうやってリークするのか?情報源は守られるのか?
2009年12月27日から30日にかけて、ウィキリークスがドイツ・ベルリンのBCC国際会議場で『26c3』というカンファレンスを行った時のプレゼンテーション動画の文字起こし(part7)です。
WikiLeaksの情報源とリーク情報の公開
WikiLeaks Release 1.0 日本語字幕付き (7/7)
ウィキリークスへの情報提供者の保護は?
ダニエル・シュミット:あと一つだけ質問を。
男性:短い質問があります。情報源はどうやって守るんですか?例えば、ある機密書類を入手したとして、その中に何かそれを特定する細工がしてあり、私が持っていたものだと分かってしまったら?
捕まって連行されてしまうかもしれない。どうやって、それを防ぎますか?
ジュリアン・アサンジ:重要な質問です。第一に、起き得ることと実際に起こることは違います。
男性:だけど、起き得ることはきっと誰かに起きるでしょう。
ジュリアン・アサンジ:そのことは後で。あなたは今年間違いなく人生の2%以上を失います。だから、現実に起こらないことを心配するのはやめましょう。
僕らの情報源はこれまで誰一人捕まっていません。どんな調査をされてもね。情報は様々に細工して、出所が分からないようにします。
それほど複雑に考えず、書類を数カ所変えるだけでいいんです。一言二言変えるだけです。
組織があなたただ1人にその書類を渡したとしたら、それは組織にとってはものすごい負担です。
あなたをすでに疑っているということで、全員に違う書類を作って渡さなければならない。それは現実には起こりません。
起こっていると思うなら、同僚の書類をリークすればいい。
政府が指定する機密情報書類は?
男性:でも、政府の仕事をしている時は、誰がどの書類を受け取るか厳しく管理されています。どの書類を誰が持っているか、分かってしまいますよね。
ダニエル・シュミット:それは機密書類を発行する組織のごく一部です。僕らは、その手法を知り、影響がないように対処しています。今までのところうまくいっています。
色々な方法で、書類が多数の人に渡るようにしたり、書類に手を加えて、誰のものだったか分からなくできます。
ジュリアン・アサンジ:最後の手段は、書類をタイプし直したり、部分的に引用してもいい。本当に心配なら、一部だけを引用して、その部分に決め手となる言葉が含まれていないよう祈るんです。
ただし、これまで一度もそんなことは起こっていない。
それに、書類を渡されたのが5人だとしても、実はネットワーク上に公開しているのと同じなんです。ゴミ箱に捨てることもある。疑惑と立証は別物です。
情報源が身の安全に不安を感じているのならば、僕らに相談してください。
同じ書類をもっとたくさんの人に送らせるとか、必ず方法はありますから。
新しく考える場合もあるし、過去に経験のある状況なら、対処法はすぐに分かる。多少のインテリジェンスがあれば、やり方は必ず見つかります。
情報源の保護と国民のための情報公開
男性:だけど、情報源があなた方と連絡を取れば、あなた方から情報源が漏れる可能性もあるでしょう?
ダニエル・シュミット:いいえ。
男性:交信が傍受されたり。
ジュリアン・アサンジ:やり方次第です。TORやSSLを使って暗号化したサーバーを使ったり、郵送してもいい。技術的なことが分からなければ、郵送も良い方法です。
自分のものではないPCや電話を使ったり、その気になれば、方法は必ずあります。
ダニエル・シュミット:「なぜ、どうやってリークするか」のマニュアルを製作中です。
男性:ありがとう。
ダニエル・シュミット:客席にいる方にアイディアをもらったんです。国会議員に配布するつもりです。夏期休暇の直前にね。その慣性を利用して何かが起きるように。
時間が来たようですね。
ご静聴ありがとう。また、来年会いましょう。
<終わり>
7回に渡って、文字に起こしてきたこのシリーズは今回で終わりです。
2009年のことですので、古い話ですが、今読んでも通じる内容で、私たち日本人が学ぶべき重要なポイントがいくつも内包されていますので、興味のある方は過去記事をたどって是非お読みください。
ちなみに、この後、ダニエル・シュミットとジュリアン・アサンジは袂を分かちます。という綺麗な表現が適切かどうかは別にして。ダニエル・シュミットはダニエル・ドムシャイト-ベルグという名前で、アサンジを批判する暴露本を出しているようですね。
正直、なにやってんだよ、という感想なのですが、本を読んでいないので、その中身についての書評はできません。あしからず。
しかし、アサンジのほうは、その後たいへんな事態となったことは皆さんご存じかと思います。裁判になったあのレイプ未遂?事件を契機に、在英エクアドル大使館に軟禁状態が現在も続いています。
被害を訴えた女性には、背後にCIAの存在もささやかれ、やっぱりね、という感想しかありませんが、詳しくはググってみてください。一応、何件かはリンクしておきますね。
Revealed: Assange ‘rape’ accuser linked to notorious CIA operative
ウィキリークス創設者のアサンジ氏をレイプ告発した美女の正体はCIA関係者? ジャスミン姫
一つだけご注意を。英文だからといって西側メディアの情報を鵜呑みにするのはやめましょう。複数の情報から事実、それに近いものを冷静に抜き出し判断することで、これがハニートラップではないかという疑いが拭い切れないわけです。
それにしても、アメリカ大統領選も佳境に入った最近にも、とんでもないことが起こっていますよね。日本のメディアはほとんどと報じていません。皆無といってもいいくらい。(同じ記事を再リンクしていますが、重要なので)
彼とヒラリーの情報合戦による緊張感がピークを迎えている中、8月22日、一人の不審者がアサンジ氏の居住する在ロンドン・エクアドル大使館に不法に侵入しようと試みていました
UK police took 2h to respond to Assange Embassy intruder despite 24h covert op & police station 2 mins walk away. pic.twitter.com/omaGWDwwuW
— WikiLeaks (@wikileaks) 2016年8月23日
アサンジの弁護士は今年の4月に電車に飛び込んで亡くなったそうですが、警察は「自殺」と判断したそうですが、自殺するような要因は見当たらず。。。
上記ブログにもあるように、ヒラリーの周りは不審死だらけ。ヒラリーのメールがリークされ、ますます情勢が不利になりつつある今現在(支持率拮抗)、ヒラリーにとって頼もしい味方が現れました。
なんと、グーグル。
【風刺画】 オッケーじゃねえよ、グーグル!#グーグル は米大統領選民主党候補ヒラリー・ #クリントン 氏に有利になるよう世論を操作していると、独自調査が証明した。https://t.co/z6qyjspGSi#OKGoogle pic.twitter.com/ZwWolaChT4
— Sputnik 日本 (@sputnik_jp) 2016年9月14日
アサンジだけではなく、実際にググって検証した人たちが大勢Tweetやブログ記事に証拠写真付きで書いています。
ここ↑では、Google側の言い分を載せ、他のメディアが検証して、ヒラリーだけ恣意的に起こった現象ではないということも表記されています。
しかし、、、ニューヨークタイムズのコラムニストはこう言っています。
Google should 修正します this. It shouldn't give quarter to 陰謀論 https://t.co/frnJTHq113 pic.twitter.com/kZLTI4JxlU
— Farhad Manjoo (@fmanjoo) 2016年8月21日
「 グーグルはヒラリーに関する陰謀論(健康問題)を修正(隠す)すべき」
実際、ヒラリーの健康問題は陰謀論でもなんでもありません。ここ最近でも、911のセレモニーの直後、気を失う場面が撮影されています。そして、病院に行かずに、娘のアパートに向かったと言われています。その娘のアパートは元医療施設。
この後、夫のビル・クリントンがテレビで症状を説明する際にも、自力で立てなくなる症状について「しばしばある」と言った部分をCBSはカットしたそうです。つまり、不都合な表現はメディア合作によって隠滅を図っているわけですね。
ちなみに、クリントンを支持している面々を挙げてみましょう。
George H.W. Bush joins Paul Wolfowitz, Lindsey Graham, Robert Kagan, Bill Kristol & John McCain to support Hillary pic.twitter.com/2Y6GhMMnJU
— Ian56 (@Ian56789) 2016年9月20日
日本でもお馴染みのアーミテージもクリントン支持です。つまり、戦争して儲けたい連中はみなヒラリーを支持しているということです。共和党の議員でもこの有様なので、なにをか言わんや。
ジュリアン・アサンジとヒラリーに関しては、こちらの記事が良記事です。
ジュリアン・アサンジは、10月にもヒラリーに関する暴露を予告していますが、ヒラリーは、司法にも介入し、メディアも味方につけ、不都合な重要人物が次々と不審死するなかで、果たしてこうなるでしょうか? ↓
最後に、ヒラリーの心強い味方、グーグルですが、きっとそれは「陰謀論」です。
たぶん、そうです……。
クリックお願いします!
⏬️⏬️⏬️⏬️⏬️
にほんブログ村