WikiLeaksが放つ事実という弾丸による真実の撃ち合い
2009年12月27日から30日にかけて、ウィキリークスがドイツ・ベルリンのBCC国際会議場で『26c3』というカンファレンスを行った時のプレゼンテーション動画の文字起こし(part6)です。
WikiLeaks、隠蔽された重要情報を公開するという約束
WikiLeaks-Release-1.0-日本語字幕付き-(6-7)
傍観者ではなく主権者であるために
ダニエル・シュミット:この紙片を持っている皆さんが決めることです。無視して捨てるのか、何か役に立つことをするのか。
新しいTORノードを作ってもいいでしょう。他のことでもいい。この会議の主催者を手伝うとか、何でもいい。
コミュニティに貢献すれば、このリストから外してもらえます。特に役に立つことをした人には、特別な報酬もあります。これもまた僕らなりの試みなんです。皆に参加してもらうためのね。
傍観者でいないで、自分の出来ることで参加して欲しいのです。
ということで、ご静聴ありがとうございました。これで終わりますが、あと5分ありますので、何でもいいですから、質問があればどうぞ。どうもありがとう。
ありがとう。リストから消えて、来年は自分に拍手してくださいね。質問ありますか?
ジェレミー:まず、あなたたちを大変尊敬しています。僕のヒーローです。ジェレミーと申します。
僕ら活動家は普段あまりしないことですが、あなた方は皆の参加を呼びかけていますね。そこで、それが出来ない人に言いたいんです。時間がないという人とかにね。
お金での支援も可能ですよ。僕も募金しました。すごく簡単だし、すごく役に立つことです。
ダニエル・シュミット:そうですね、ありがとう。
ジュリアン・アサンジ:ありがとう。
世界を巻き込んだクライメートゲート事件が示したもの
女性:なんだか宗教の集まりみたいなので、ちょっと水を差します。難しい質問ですけど、あなた方の立場についてコメントをいただきたいんです。
気候研究ユニットのメール流出事件と、その後のマスコミによる誤った報道について、公表したことを後悔してはいませんか?
ジュリアン・アサンジ:もちろん(後悔)していません。
時間がなくて話せなかったけど、事件を知らない人のために背景を説明すると、CRUはイギリスの気候研究機関で、世界で最も著名な気候学者の集まりです。
彼らはIPCCにも提言します。気候変動に関する政府間パネルのことです。僕らが公表したのは、10年分のEメールです。CRUの科学者たちのね。
WikiLeaksリンク先:(Climatic Research Unit emails, data, models, 1996-2009 - WikiLeaks)
内容は…彼らは専門が気温なので、気温が上がるのか、下がるのか、どういう変動モデルなのか、政治や科学についての科学者らしい議論です。
ただ、そこから明るみに出たのが彼らの裏工作でした。
イギリスの情報公開法を回避しようとしていたんです。気候変動懐疑主義者に有利だからです。実際にデータを削除したということです。
地球温暖化脅威論と政治的意図
他の動機もあります。人との信頼関係を守るとか。でも、間違いなく、出世のためだったり、評判を守るためだったり、裏取引の結果だったりもしたんです。
主要メディアやネット上のジャーナリストが一部を文脈から切り離して引用しました。ある科学者が別の科学者に言った言葉が曲解されて、悪意がないのに、あるかのように伝わったりしました。
公表すべきではなかったのでしょうか?
そんなことはありません。
僕らは情報源に約束しています。僕らが受け取ったのが隠蔽された情報で、重要な内容なら、公開しますと。僕らがどう思うかは問題じゃない。だから、公開する他なかった。
ただ、実際問題、これは歴史的に重要な記録です。ものすごく興味深い。この10年間で地球温暖化問題がどのように浮上したのか。重要な歴史の記録なんです。
イギリスの新聞は諜報機関と密接に繋がっています。
たくさんの記者が癒着を告白していますからね。
そのUKの新聞が、僕らはロシア連邦保安庁からこの情報を受け取ったと言ったんです。コペンハーゲン気候変動会議の3日前のことです。
確証はありませんが、僕の推測では、英国諜報部が、僕らとFSB(ロシア連邦保安庁)が繋がっているとでっち上げたんです。Eメールに書かれた事実が不都合だからです。とんでもないことです。
ダニエル・シュミット:ちょっと付け加えます。大事なことだから。公表後のある日、CRUがこの情報は自分たちに公平ではないと主張しました。歪んだ印象を正すために残りの情報も公開すると。
そのためにはこういうきっかけが必要でした。公表したことが1番良い形で影響を与えたと思います。ある情報が不完全だから、隠していた事実を公表し、完全で正しい事実にしようという人が出ること。
ジュリアン・アサンジ:僕たちは、みんなに事実で戦って欲しいんです。真実の撃ち合いになれば、屍が片付いた後には、真実という弾丸だけが歴史の記録に残され、先に進めます。
女性:ありがとうございます。その正直さと思慮深さに敬服します。
ダニエル・シュミット:ありがとう。
(続く)
2009年11月20日に明るみになった気候研究ユニット・メール流出事件。この約3ヶ月前の2009年8月30日に、テレビ朝日の朝まで生テレビで「温暖化vs寒冷化」の討論が行われました。
地球温暖化懐疑論に目覚めたのはこのタイミングでした。ですので、私にとってウィキリークスが暴露したメール事件は決定的とも言える出来事でした。
この問題は以前より関心があり、色々調べた経緯もあるので、素人なりに少しは勉強しましたので、全く無知というわけではありません。このような問題が起こった時、賛成派・反対派、肯定派・否定派、のような二項対立が生まれます。そして「事実」があやふやになるような出来事が起こったり、あるいは話題をそらす事件を起こしたりするスピンコントロールという策謀も現に行われます。そうやって、「事実」から遠ざけようとするわけです。これは陰謀でも何でもなく、軍事的に研究されたものです。
しかし、いずれにしても、我々が信じるも信じないも、何らかの形で情報を得なければ判断のしようもありません。しかし、主として、金と権力に牛耳られた側の大手メディアがその前線に立ちはだかっており、我々に直接「真実」が届けられず、「編集」の名において、情報の切り貼りが行われているという意識が希薄では、「真実」にたどり着くことも出来ませんし、それこそ相手の思う壺ということに他なりません。
では何を知るべきなのでしょうか?今回のケースで言うと、アサンジ氏も言うように、研究者というのは米国であれ、英国であれ、政府機関と密接に関わっています。日本も例外ではありません。助成金やプロジェクト研究費、官民一体の名の下に企業からの資金援助など、いわゆるバイアスがかかっています。
政府が方針を決め、その方向で個別の政策が決まり、プロジェクトが立ち上がる。しかし、その方針が一部の官僚と一部の企業で利権化したり、政治家が一部の企業と癒着して、利益を不当に得て、そのキックバックとして政治献金を受け取る。
国民の税金は搾取され、国民の知るべき情報は大手メディアに遮断され、本来あるべき公正公平な国としての構造が歪められてしまっている。そのような大企業の利権のために、グローバルに軍事と一体となって世界中を荒らしまくっているのがアメリカ。
そしてここ最近の日本は急速にその軍事化の方向へ向かっており、米軍の下請けとして、官民一体の軍需産業が国家予算とともにふくれあがっているのです。しかも急速に。
グローバルな問題としての地球温暖化。この問題、語るとかなりのページを費やすことも出来るのですが、一つ皆さんに知っていただきたいのは、お金の流れです。
これはジャーナリストの堤未果さんがおっしゃっていたことです。何かが起こる、その前とその結果として何がどう変わったのか、ということをお金の動きで見ると、事実が見えてくるというのです。
では、CO2地球温暖化脅威論と言えば、誰もが知るアル・ゴア氏。彼が先頭に立ち、CO2地球温暖化脅威論を世界中に拡散しました。その彼の資産はどうなったのでしょうか?
英紙デイリーテレグラフによると、ゴア氏の以前の資産を120万ポンド(約1億8000万円)として、それが現在は6000万ポンド(約90億円)になっ たのだという。ゴア氏はノーベル平和賞を受賞。自身のベンチャーキャピタルが二酸化炭素取引市場、太陽光発電、電気自動車、スマートグリッドなどの分野の 企業に出資しているという
アル・ゴア氏の有名な著作に「不都合な真実」というものがあります。しかし、こちらのサイトでは、アル・ゴア(自身)の「不都合な真実」が列挙されています。是非、お読みください。
さあ、そろそろ気がついてきましたでしょうか?
もう一度言いますが、陰謀論のレッテルを貼るというのは、CIAが都合の悪い事実を否定するため、矮小化するため、隠蔽するために相手を貶める手段の一つとして始めた工作です。
では、一番何を恐れているのか、事実を知り、判断するのは誰なのかということです。
恥ずかしいことに、いまだに日本は、CO2地球温暖化キャンペーンの先頭を走っています。最近では言い方を換えて気候変動と言ったりしています。NHKがそのキャンペーンを展開しています。
兎にも角にも、ウィキリークスのあれ以降、アメリカの世論調査(ギャラップ)でもCO2温暖化を信じている人は非常に少ないにもかかわらず(自然現象による温暖化とは区別。しかし実際は寒冷化)、また、アメリカに限らず、世界中の先進国における世論調査でも同様の結果にもかかわらず、CO2地球温暖化説をいまだ多くの人が信じている国というのは日本ぐらいなものです。
アイスホッケー曲線は恣意的ねつ造です。日本人の皆さん、早く目を覚ましてください。
では、この記事の最後に、環境問題に精通する記者で、アル・ゴア氏を擁護し続け、同じように脅威をあおっていたニューヨークタイムズ記者のアンディ(アンドリュー)・レブキン氏が、自らの間違いを認めたTweetを貼っておきます。
@algore on call misstates nature of IPCC conclusion that warming is "unequivocal." That was simply warming trend, not human contribution.
— Andy Revkin (@Revkin) 2010年8月11日
「アル・ゴアは間違えていた。自然変動による温暖化で、人間活動は関係なかった」
*修正加筆9/12
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